貿易ニュース 5月2010年

26/05/10 4月のオーストラリアの重機の輸入が20%減少
26/05/10 オーストラリア産海綿をヨーロッパに輸出 − クイーンズランド州
26/05/10 日本での口蹄疫の発生により、豪州産和牛がアメリカ市場へ輸出
26/05/10 豪州の貝ピピをヨーロッパに輸出 − 南オーストラリア州
26/05/10 今年のチェリーは収穫量、輸出量とも過去最高 − タスマニア州
26/05/10 豪州はNZ産リンゴを輸入禁止、NZは豪産ハチミツを輸入禁止
19/05/10 ワインの供給過剰により、ワイン用ブドウの生産量が減少し始める
19/05/10 希土類元素のスカンジウムを発見 − クイーンズランド州
19/05/10 今年のミナミマグロの品質と価格は向上 − 南オーストラリア州
19/05/10 アメリカ市場にクイーンズランド州のクルマエビが輸出可能に
19/05/10 イナゴの異常発生で3月から農家に4,000万ドルの被害
12/05/10 4月の日本向け豪産牛肉は冷蔵穀物飼育の牛肉が落ち込むも堅調
12/05/10 4月の新車乗用車の登録件数が前年同月比30%増−ニュージーランド
12/05/10 世界最大生産地のチアの植え付けが順調 − 西オーストラリア州
12/05/10 豪産ウールの3/4を中国が買い、引き続き世界一の輸出先国
12/05/10 農家が牛肉大手JBS Swift社による豪州での企業買収に懸念
12/05/10 豪州の4月の新車自動車販売台数は前年同月比27.3%増
05/05/10 アデレードにあるブリジストン社のタイヤ工場が今日で閉鎖
05/05/10 ロブスター漁師たちは新しい漁獲枠変更案に懸念 − タスマニア州
05/05/10 過去40年間で最大のイナゴによる被害 − ビクトリア州
05/05/10 世界初ディーゼル・エンジンのヘリコプターの開発計画−QLD州
05/05/10 他州でのミバエ発生で、南オーストラリア州の果実輸出が有利に
05/05/10 ミルデュラの果実輸出業者が管財人の管理下に −ビクトリア州

                                                                 

05月26日2010年 4月のオーストラリアの重機の輸入が20%減少
  オーストラリアの重機(大型機械)の輸入は、3月には高い需要があったが、4月は20%減少した。 
  重機輸送業者のSkelton Sherborne Shipping Index April 2010によると、重機の輸入量は2月には1,242台、3月には2,524台となり、4月は1,832台となった。 Skelton Sherborne Shipping 社のブラッド・スケルトン社長は、「景気回復サイクル初期で、企業が重機の購買を増やしたり、一時的に中止したりするのはよくあることである」と話す。 4月のスクレーパー(Scraper)の輸入台数が50%減って9台に、道路や舗装工事用の機械が77%減って107台に、地ならし機(Grader)が38%減って32台に、削岩機が33%減って10台に、ホイール・ドーザ(Wheel Dozer)がゼロになった。 一方増えたのは、木の伐採に使う機械が80%増えて9台に、ブルドーザー(TRACKED LOADER )が64%増えて94台になった。 4月の輸入重機のなかで22%を占める12トン以下のショベルカー(Excavator)は441台であった。 鉱山用や工事用の機械の4月の輸入額は、3月から5,700万ドル減って2億3,300万ドルになった。 (Source: Skelton Sherborne Shipping Index April 2010)
05月26日2010年 オーストラリア産海綿をヨーロッパに輸出 − クイーンズランド州

  オーストラリアで最初の海綿養殖業者が2年以内に海綿をヨーロッパへ輸出するかもしれない。 世界の海綿は獲りすぎにより少なくなっているが、オーストラリアのトレス海峡の養殖場では順調に育っている。 Masig Island沖にある9ヘクタールの養殖場では、ヨーロッパ市場に向いている浴用海綿が育てられている。 
  養殖場の経営者は、「もうすぐ商業用の生産量になる予定である。 最初は試験的に出荷し、その後時期を見てフル生産に移る。 市場に見合う生産量になるには2年はかかる」と話した。 (Source: ABC, 25/05/10 "European bathers to sponge off Australia")

05月26日2010年 日本での口蹄疫の発生により、豪州産和牛がアメリカ市場へ輸出
  豪州最大の牛肉会社 Australian Agricultural Company(AACo)社は、過去186年間の歴史で最大の戦略的で徹底的な調査に乗り出している。 
  日本で発生した口蹄疫(FMD- Foot and Mouth Disease)により、感染を防ぐためにそれらの地域の高級和牛の輸出が禁止となったことで、日本の畜産業界は大きな打撃を受けている。 オーストラリアの経済紙ファイナンシャル・レビュー紙によると、オーストラリアで和牛を生産しているAACo社は今回の事で恩恵を受けることになり、日本に代わって和牛をアメリカへ供給するための対応をしている。 霜降りで柔らかい和牛は小売価格で1キロ当たり100豪ドルになる。 AACo社のデービット・ファーリー社長は、「和牛の価格が先週から18%上がっている」と話した。 (Source: The Land, 20/05/10 "AACo's wagyu windfall")
05月26日2010年 豪州の貝ピピをヨーロッパに輸出 − 南オーストラリア州

  ヨーロッパの人たちが、南オーストラリア州のピピ貝の味を楽しめることになる。 ピピはオーストラリアの二枚貝でGoolwa Cocklesとも呼ばれる。 
  南オーストラリア州のピピ業界は、海外市場を開拓ために、生きたピピをヨーロッパに輸出する計画をしている。 ピピ業界は昨年大幅な漁獲量の削減に遭ったが、最近はピピの個体数が回復している兆候が見られる。 業界団体の Goolwa Pipi's Harvesters Associationのロジャー・エドワード会長は、「昨年と比べて、個体数も増えているようで、大きさも様々である。 来シーズンに向かってよいスタートとなっている」と話した。 (Source: ABC, 20/05/10 "Pipi's on the way to Europe")

05月26日2010年 今年のチェリーは収穫量、輸出量とも過去最高 − タスマニア州
  タスマニア州Launcestonで開催されたタスマニア果実生産者会議で、同州のチェリー業界が今年は過去最高の年であると発表した。 秋が暖かかったことで、チェリー生産者は生産量と輸出量ともに過去最高となった。 
  果実生産者のルーシー・グレッグ氏は、「今年のチェリーの収穫量は600トンで昨年より多かった。 豪ドル安によりタスマニア州のチェリーは海外のバイヤーにとって割安感が出てきた。 我々は日本、香港、韓国などのアジア市場に焦点を当てている。 今年の輸出量は昨年より30%増えている。 チェリー業界は急速に成長しているが、さらなる輸出マーケットの開拓にも努力している。 タスマニア州の涼しい気候が果実の栽培に向いており、特に高級な果実を望むマーケットに適している」と話した。 (Source: ABC, 21/05/10 "Record cherry harvest and exports")
05月26日2010年 豪州はNZ産リンゴを輸入禁止、NZは豪産ハチミツを輸入禁止

  1919年にバクテリアによって発生する火傷病(Fireblight)が発見されたことにより、オーストラリアは過去90年間ニュージーランド産リンゴの輸入を禁止している。 
  一方、リンゴの問題ほど長くないが、ニュージーランドはオーストラリア産ハチミツの輸入を禁止している。 あるオーストラリアのハチミツ生産者が、「ニュージーランドがオーストラリア産ハチミツの輸入を解禁をする前に、私は死んでいるだろう」と言うくらい、この問題については語り草になっている。 
  ニュージーランド政府の農業・林業省が2006年に輸入の解禁を試みたが、ニュージーランド養蜂家協会がそれを阻止するために裁判所に訴えた。 同協会は、「オーストラリア産ハチミツの輸入を解禁すると、将来的に有害な細菌であるパエニバチルス・アルベイ(Paenibacillus alvei)がニュージーランドに入ってくることになる」と猛反対している。 
  オーストラリアのハチミツ生産者たちはニュージーランドの市場開放を望んでおり、「ニュージーランドの人々が、病気が入ってくることを心配する気持ちは分かるが、ニュージーランド養蜂家協会の懸念は根拠がない」と反論してい
る。 (Source: ABC, 21/05/10 "NZ bans Australian honey")

05月19日2010年 ワインの供給過剰により、ワイン用ブドウの生産量が減少し始める

  ワインの供給過剰によって、オーストラリアのワイン用ブドウ生産者は、この2年間にブドウ畑を約1万ヘクタール縮小してきた。 
  オーストラリア・ワインメーカー連盟によるブドウ収穫量の調査では、ブドウの収穫量が年間20万トン減って153万トンとなった。 同連盟のスティーブン・ストラチャン会長は、「減産計画は順調だが、我々の業界が回復するまでにはまだまだ時間がかかる。 供給過剰を解消するプログラムを今後も引き続き進めていく必要がある。 この問題が解決するまでは、ワイン用ブドウ生産を成り行きに任すわけにはいかない。 減産をしないと世界のマーケットでオーストラリア産ワインの宣伝やブランド戦略が大変困難になる」と話した。 (Source: ABC, 17/05/10 "Wine production starting to fall")

05月19日2010年 希土類元素のスカンジウムを発見 − クイーンズランド州
  希土類元素のスカンジウムの鉱床がクイーンズランド州北部で発見された。 スカンジウムは航空宇宙産業や自動車産業に使われる。 
  このスカンジウムはクイーンズランド州Townsville西部のGreenvaleの近くで、調査中に発見された。 金属輸出入・流通業者のMetallica Metals社のアンドリュウ・ギリーズ広報担当は、「我社はスカンジウムやニッケルコバルト鉱床の探査をしている。 すでに純度の高いスカンジウム鉱床に少なくとも20個の穴を開けており、来週あたりに再度ドリルで掘ってみる。 鉱床の大きさや純度の高さには自信がある」」と話した。 (Source: ABC, 17/05/10 "Rare mineral found west of Townsville")
05月19日2010年 今年のミナミマグロの品質と価格は向上 − 南オーストラリア州
  オーストラリア・ミナミマグロ産業協会のブライアン・ジェフリス会長は、「現段階の予想では、今年のミナミマグロの品質は良い。 ミナミマグロの漁獲は3月から始まっており、現時点で総漁獲枠の5%弱を水揚げしているが、今年の品質と価格は昨年より上である。 水揚げしたマグロは蓄養のために生け簀に入れられる。 イワシのエサを与えることで品質が良くなり、高品質のミナミマグロが育つ。 日本は現在ホリデー・シーズンで需要が高まり、価格も上がる。 ミナミマグロの漁獲方法が成功したのは技術と知識の向上にある。 マイナス55度で保管される冷凍用のマグロの水揚げは7月から始まって9月の末には終える」と語った。(Source: Port Lincoln Times, 05/05/10 "Quality, prices better for tuna")
05月19日2010年 アメリカ市場にクイーンズランド州のクルマエビが輸出可能に

  クイーンズランド州のクルマエビ漁師たちは、世界で最大のマーケットのひとつであるアメリカ市場への販路が開かれた。 
  今週最終的な取り決めが行なわれることになっている輸出承認をにより、漁師たちはアメリカへの輸出が可能となる。 クイーンズランド州政府のティム・マルヘレン漁業相は、「アメリカは年間50万トンのクルマエビを輸入しており、輸入総額が30億USドル以上になる。 今回のことは、クイーンズランド州の漁業にとって励みとなる」と話した。 クイーンズランド州の漁業関係者は10年間に渡って、海ガメなどのほかの生物が入らないようなクルマエビの漁業方法を、アメリカで許可された仕組みも使って開発してきた。 
  クイーンズランド州シーフード産業協会 (QSIA)のウィンストン・ハリス氏は、「一部の人たちは、アメリカに輸出が出来るとは考えていなかった。 クイーンズランド州の多くの漁師は今回の発表を心待ちにしており、このようなまたとない機会に期待している」と語った。 (Source: ABC, 14/05/10 "Qld prawns head for US barbies") 

05月19日2010年 イナゴの異常発生で3月から農家に4,000万ドルの被害
  連邦政府は、イナゴの異常発生によりオーストラリアの農家に3月以降約4,000万ドルの被害が出ており、今後も更に悪化するとしている。 
  干ばつに悩まされた上に、イナゴの被害が重なり、農家にとってダブルパンチとなった。 2月の始めニューサウスウェールズ州南部、ビクトリア州、南オーストラリア州北部に恵みの雨が広い範囲で大量に降ったが、その後イナゴが異常発生した。 空中からの殺虫剤の散布にもかかわらず、イナゴは3月以降4,000万ドル相当の作物に被害を与えた。 
  連邦政府のトニー・バーク農業相は議会で、「これから状況はさらに悪くなる。 イナゴは地面の下に卵を産んでおり、2回目の異常発生となるイナゴの集団が待機している。 経済的なダメージを与えるものとしては、干ばつ、洪水、ブッシュファイヤー(森林火災)が良く知られているが、イナゴも今年の収穫に大きな打撃を与えるものである。 これから発生するイナゴを駆除するには、早期に殺虫剤を散布しなければならないが、運悪く収穫時期と重なってしまう。 もし、農家が殺虫剤をまき続けたら、作物の残留農薬の基準を超えてしまうことになるかもしれない。 連邦政府も州政府も農家たちと緊密に連絡を取りあって、出来るだけの支援を行ないたい」と話した。 (Source: AAp, 11/05/10, "Locusts wreak $40m in damage since March")
05月12日2010年 4月の日本向け豪産牛肉は冷蔵穀物飼育の牛肉が落ち込むも堅調
  4月の日本向けの豪産牛肉は前年同月比353トン減の2万9,825トンとなった。 その中でも、冷凍牛肉の需要が高く、前年同月比4%増の1万6,787トンとなっている。 
  豪ドル高(1年前に比べてUS$に対して30%高)や牛肉の輸出価格の上昇にもかかわらず、日本のバイヤーは特に冷凍牛肉の
在庫の補充に焦点を当てた。 それと反対に、冷蔵牛肉はグレイン・フェッドが13%減の8,448トンとなり、全体では前年同月比7%減の1万3,038トンとなった。 (Source: MLA, 04/05/10 "Beef exports to Japan remain firm in April")
05月12日2010年 4月の新車乗用車の登録件数が前年同月比30%増−ニュージーランド

  4月のニュージーランドの新車乗用車の登録件数が4,585件となり、前年同月と比べて30%増えて、月単位の増加率が今年の最大となった。 しかし、新車商用車は前年同月比8.4%減の1,103件となった。 
  ニュージーランド自動車産業協会(MIANZ)のカーCEOは、「新車自動車業界としてはこの4月の数字に大変満足している。 4月はイースター休暇や学校の休みがあり、通常販売が落ちる月である。 私が話したディーラーによると、新車の問い合わせは結構あったが、新車に近い中古車の在庫が少なく、新車の販売価格に影響が出ているとしている」と語った。 
  4月のメーカー別の新車乗用車の登録件数はトヨタが757件、ホールデンが503件、フォードは489件となっている。 モデル別では1月から4月までの累計でも、4月だけを見ても、1位はトヨタの”カローラ”、2位はスズキの"スイフト”、3位はホールデンの”コモドア”となっている。 
  一方、新車商用車の登録件数はトヨタが321件、フォードが167件、日産が117件となり、モデル別ではトヨタ”ハイラックス”が1位、2位が日産”ナバラ”、3位がフォードの”レンジャー”となっている。 (Source: MIANZ, 06/05/10 "April New Car Sales Continue to Rise ")

05月12日2010年 界最大生産地のチアの植え付けが順調 − 西オーストラリア州

  西オーストラリア州Ord Valleyのチア業界は現在チアの植え付け中で、来シーズンも高い需要を見込んでいる。 
  全国的な製パン業者との取引や、有名モデルなどのセレブたちの支持もあって、過去12ヶ月間にチアの評判が大きく高まった。 協同組合のOrd District Co-opは昨年、1,160トンのチアを収穫した。 もしこのまま順調にいけば今年の収穫量はそれ以上になる。 Ord Valleyはオメガ3やオメガ6を多く含む健康食品のチアの世界最大の生産地である。 
  生産者のフリッツ・ボルトン氏は、「今年の植え付けはコンディションも良く満足している。 今シーズンは早めに始まり、その間ちょっと雨が降ったが文句は言えない。 発芽状態も良く、こんなに早く成長したのは見たことがない」と話した。 (Source: ABC, 10/05/10 "Chia growers cheery in the Ord")

05月12日2010年 豪産ウールの3/4を中国が買い、引き続き世界一の輸出先国

  中国が引き続きオーストラリア産ウールの世界最大のバイヤーとなっている。 AWEX社(Australian Wool Exchange Limited)の最新の統計では、オーストラリアで生産されるウールの3/4が中国に輸出されている。 そして、シープスキンも90%を中国が買っている。 
  Australian Wool Networkのビル・クロウリー氏は、「そのような大量のオーストラリア産ウールがなぜ中国に輸出されているのかには理由がある。 ウールを買いたがるバイヤーはいつも存在する。 しかし、ヨーロッパへのビジネスは、それらの地域の経済環境の問題で難しくなっている。 多くの国々はウールの加工をそれぞれの国で行なっていたが、今は中国に工場を作っている」と話した。 
  今回の統計では、台湾への輸出が568%、マレーシアへは253%それぞれ増えていることも指摘している。 (Source: ABC, 10/05/10 "China continues to dominate wool market")

05月12日2010年 農家が牛肉大手JBS Swift社による豪州での企業買収に懸念

  農家の人たちは、牛肉加工大手JBS Swift社がこれ以上オーストラリアで主要な牛肉処理場や飼育場を買収すると自由な競争が妨げられると懸念している。 
  同社はブラジルに拠点を置く世界最大の牛肉加工業者で、オーストラリア南東部の主要な牛肉関連会社を買収し続けている。 ビクトリア州農家連盟の家畜グループは、オーストラリア自由競争・消費者委員会(ACCC)に対して、JBS Swift社の企業買収について調査するように要請する手紙を出している。 その理由は、家畜競売場での価格に自由な競争が妨げられるとしている。 
  ビクトリア州Tallangatta Valleyの農家マイケル・マコーマック氏は、「JBS Swift社が地方の家畜競売場で唯一の大手バイヤーとなる前に、ACCCは調査に乗り出す必要がある」と語った。 (Source: ABC, 07/05/10 "Farmers want ACCC to investigate JBS Swift big buy up")

05月12日2010年 豪州の4月の新車自動車販売台数は前年同月比27.3%増

  オーストラリアの4月の新車自動車販売はすべての部門において堅調に推移し、4月としては過去2番目に多い販売台数を記録した。 
  連邦自動車産業会議所(FCAI)が発表した統計によると、4月の乗用車、 SUV(多目的スポーツ車)、商用車を含めた新車自動車販売台数が8万1,401台となり、前年同月と比べて27.3%(1万7,436台)増加した。 
  FCAIのアンドリュウ・マッケラーCEOは、「すべての車種または、すべてのバイヤーにおいて全体的に販売が伸びている。 今回のような多数の販売台数は我々にとっても大変励みになる。 最近の金利の上昇で今後数ヶ月には需要の低下が見られるかもしれない。 そして、金利は今までの通常のレベルまで戻っており、中央銀行がさらなる金利を上げるには相当の理由が必要になると思っている」と話した。 
  4月の好調の原因はSUVが38%、乗用車が28.5%、軽商用車が15.7%、大型商用車が5.4%増えたことによる。 4月のメーカー別の販売台数の1位はトヨタでマーケットシェアが20.5%、2位のホールデンが12.2%、3位のフォードは10.1%であった。 今年に入ってから4月までの販売台数の累計は33万3,228台で、前年同期より20.3%増加している。 (Source: FCAI, 05/05/10 "Strong sales in April boost car market")

05月05日2010年 アデレードにあるブリジストン社のタイヤ工場が今日で閉鎖

  オーストラリアで最後のタイヤ工場が45年間の操業のあと閉鎖された。 南オーストラリア州のアデレードにあるブリジストン社のタイヤ工場で働く600人の従業員が今日最後の日を迎えた。 
  昨年10月にブリジストン社は、オーストラリアで600人、ニュージーランドで275人の従業員を解雇し、地元生産のタイヤに代わって安い輸入タイヤに変更することを発表した。 2002年のオーストラリア生産性委員会の調査では、ビクトリア州と南オーストラリア州でタイヤ製造にかかわる従業員が6,500人いたとしていたが、今はひとりもいなくなった。 
  アデレード大学の労働専門のエコノミストのジョン・スポア氏は、「これはアジア・ブームに起因するものである。 中国やインドの大規模な工業化にともない、それらの国々が21世紀の製造拠点となっている。 オーストラリアで工場で働く人々の将来は暗い、特に年配の人は。 それらの人々にとって、短期的に非常に厳しい状況となっている。 過去に製造業で働いていて解雇された従業員の1/3は未だに無職で、その多くは長期間職に就いていない」と話した。 (Source: ABC, 30/04/10 "Bridgestone shuts its doors for last time")

05月05日2010年 ロブスター漁師たちは新しい漁獲枠変更案に懸念 − タスマニア州

  タスマニア州のロブスター漁師たちは、タスマニア州政府によるロブスターの漁獲枠の見直しを心配している。 
  同州政府は商業的なロブスターの漁獲枠やレクレーションでの捕獲量の削減を望んでおり、特にレクレーション目的については州の東部と南東部において、現在の1日5匹から2匹に減らすことを検討している。 現在この変更案について、タスマニア州の人々からの意見を募集している。 
  同州政府の第一次産業省のロブ・ゴット氏は、「タスマニア州東部の沿岸には多数のウニが生息しており、それらの異常な広がりを止めるために、捕獲できるロブスターの最大サイズを設定することにしている。 甲羅の長さが138ミリ以上のロブスターについては海に戻すことが義務づけられ、それらのロブスターはウニを捕食することになる。 今回の変更は少なくなっているロブスターの個体数を回復させるのが目的である」と話した。 
  ロブスター漁師協会のロドニー・トレロゲン氏は、「今回の漁獲枠の変更案は、我々ロブスター業界にとって良い事もあれば悪いこともある。 特に東部沿岸での漁獲可能なロブスターの最大サイズの設定は、漁師全体に大きな影響がでることで今後議論を呼ぶことになる」と話した。 
  第一次産業省は漁獲枠の変更案をすでに発表しており、それに対する意見を6月8日まで受付ける。 (Source: ABC, 30/04/10 "Lobster fishermen wary of catch changes")

05月05日2010年 過去40年間で最大のイナゴによる被害 − ビクトリア州

  ビクトリア州は過去約40年間で最大のイナゴの発生に直面しており、同州の農家たちは経済的に大きな損失を受ける危機にある。 
  この数週間、何百万匹のイナゴがニューサウスウェールズ州のマレー川からビクトリア州にかけて飛び交っており、ビクトリア州では成虫が卵を産み、数を増やしている。 イナゴはマレー川を越してMilduraの西からAlburyの東にかけて何百キロに渡って広がっている。 すでに作物に大きな被害が出ており、ビクトリア州北西部から.州境にかけてカノーラ、ニンジン、大麦などが食われている。 
  同州Wemenにある農家のラマティナ家では日曜日に50万ドル相当のニンジンが被害にあった。 フィリップ・ラマティナ氏は、「イナゴによって約150エーカーの苗が食べられた。 中心となる農園のひとつが完全に破壊された、これは2,500万本のニンジンに相当するもので、これによって何匹のイナゴがいたかが想像できるだろう。 我々はオーストラリアで最大のニンジン生産者のひとつで、今回の被害で約4,000トンのニンジンの収穫が減ることになり、今年の後半にはオーストラリアの東部でニンジンが品薄になることになる。 全くの災難である」と話した。 (Source: The Age, 22/04/10 "Locust plague to cost millions as crops disappear ")

05月05日2010年 世界初ディーゼル・エンジンのヘリコプターの開発計画−QLD州
05月05日2010年 他州でのミバエ発生で、南オーストラリア州の果実輸出が有利に
05月05日2010年 ミルデュラの果実輸出業者が管財人の管理下に −ビクトリア州